オートローンって車両代にしか使えないの?種類は?
自動車ローン(オートローン)という言葉は知っていても、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。今回のコラムでは、オートローンの基本情報をしっかり抑えて自分に合ったローンを見つけたいという方におすすめです。
オートローン
オートローンとは?
オートローンとは信用販売の商品の一つで、自動車購入・自動車関連に対する融資を言います。
使えるのは車購入だけ?
オートローンは用途が「車に関連すること」である場合に使えます。「車に関連すること」というとぼんやりとしたイメージですが、具体的な例は以下となります。
- 新車の購入
- 中古車の購入
- 車検
- 車の修理や整備
- 自動車免許の取得
- バイクの購入
自動車免許の取得にも使えるのは便利ですね。車の購入以外にオートローンを利用する場合は、見積書・領収書や自動車免許学校のパンフレットなどの必要情報を提出する必要があります。
オートローンの種類は?
オートローンといっても大まかに分けて3種類あります。
- 銀行の自動車ローン
銀行が提供している自動車ローンを言います。信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンクなども含まれます。
メリット:
金利が低い
住宅ローンなど、オートローン以外の取引がある場合は金利優遇がある場合も
様々な銀行から自分で申込先を選べる
デメリット:
審査が厳しい傾向にある
日数がかかる
審査のために銀行に直接出向く必要がある場合もある
別途保証料や事務手数料がかかる場合もある
- 信販会社のオートローン
車の販売会社(ディーラー)経由で申し込むオートローンを言います。
メリット:
審査は特別厳しいわけではない
ディーラーの店頭で手続きが済むので楽
金利優遇キャンペーンをやっていることもある
デメリット:
銀行のオートローンに比べると金利が高い
ディーラーが取り扱うローンから選ぶので、選択肢が少ない
車の買い替えや売却をする場合は、ローンの一括返済が必要な場合もある
その他のローン
オートローンではなく、多目的型のフリーローン、大口融資枠付きのカードローンなどがあり、それぞれメリット・デメリットがある。
オートローンの金利は?
オートローンの金利は一般的なローンより低めの設定になっています。理由としては、自動車ローンの用途は車関連に関することに限定され、ローンを使って購入する車が担保となることが多いからです。
車のローンは10年以内の返済期間が長く、金利は1%~10%台まで幅広くあります。
一般的に、銀行→信販会社→消費者金融会社の順に金利が上がっていきます。

金利だけで判断すると損するかも?!
オートローンは金利で比較されることが多いですが、条件をしっかりと確認する必要があります。条件の確認を怠ると、総支払額が多くなったり、ローンを使っているのになぜか家計が苦しいといった状況に陥ってしまいます。
ポイント:
家計に負担のないローン回数が組めるか
ボーナス払いなど、自分のライフスタイルに合った支払いオプションがあるか
ローンとは別に保証会社の利用は必要か
ローンの金利以外に負担が必要な手数料はいくらか
現在車のローンが残っている場合、それに対応するプランはあるのか
オートローンを借りる場合には審査が必要
オートローンを利用する場合にも「お金を借りる」という行為であるため、他のローンと同じように審査が行われます。
審査は、年齢、年収、勤続年数などが対象となります。他のローンの借入情報も照会されます。他ローンで借りている金額により、借入可能な金額の上限が変わってきます。
審査に必要な書類は借入先により異なってきますが、
- 本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
- 年収が確認できる書類(源泉徴収票や確定申告書など)
- 借入金の用途が確認できる書類(車の契約書など)
上記の書類を提出します。
ブラックでもオートローンは利用できる?
ブラックリストに載っている場合、銀行系のローンは利用できない可能性が非常に高いです。ローンに申込むと「個人信用情報機関」に問い合わせが行われるためです。
一方ディーラーローンや自社ローンの場合は可能性はゼロとは言い切れません。ブラックの人でオートローンを考えている人には以下の3つのポイントを抑えておく必要があります。
完済する
他ローンが滞納している場合は、そのローンをまず完済することが最優先です。信用情報機関には滞納状態、返済状況などが掲載されているからです。
借入額を抑える
借入額が多ければ多いほど審査も厳しくなります。反対に、借入額が少ないと審査に通りやすい傾向にあるため、中古車を選ぶ、頭金を多く用意するなどの対策を行い、実際の借入金額を抑えることに努めましょう。
ブラックリストから消えるまで待つ
ブラックリストは一般的に完済後から5年~10年程度でリセットされると言われています。一定期間待ち、その間に必要な資金を貯金しておくことも一つの手です。

注意したいこと
ローン審査に通らなかったという理由で複数社に同時に申し込む、短期間で繰り返し申し込むことは避けましょう。審査を受ければ受けるほど審査に通りにくくなる可能性があります。
審査通過に不安な場合は仮審査を!
審査通過に不安がある場合は、仮審査(事前審査)を上手に活用しましょう。仮審査で落ちた場合は記録には残りませんので、自分にマイナスになることはありません。
まとめ
オートローンについてみてきました。新車購入以外にも利用できるオートローンは非常に便利です。
オートローンも他のローンとおなじく「お金を借りる」行為であることを忘れず、借りたら必ず返さなければならないということも忘れずに借入を考えましょう。