皆さんは、自宅でいつもどんな飲み物を飲んでいるでしょうか。水やコーヒー、麦茶に飽きてしまったという方もいるかもしれません。
そのほかにも、来客のときにいつも同じ飲み物を出してしまいがちな方や、健康に気を遣っている方におすすめしたいのが「緑茶」です。緑茶を自宅では飲まないという方は意外に多く、正しい淹れ方を知らない方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな緑茶について、紅茶との違いや楽しみ方について詳しく解説します!
意外と知らない!緑茶の歴史と美味しい楽しみ方
緑茶とは
とても身近な存在に感じる緑茶ですが、茶葉について詳しくは知らないという方が意外に多いようです。ここでは、緑茶の歴史やほかのお茶との違いについて紹介します。
緑茶の歴史
お茶と言えば古くから人々に愛されてきたような印象がありますね。諸説ありますが、お茶は古代の中国で生まれ、1200年以上前の平安初期頃から日本に伝わったと考えられています。
はじめのうちは上流階級の貴族の間で楽しまれ、一般的に飲まれるようになったのは江戸時代あたりと考えられているようです。
緑茶・紅茶・烏龍茶の茶葉は同じ
緑茶の茶葉は、烏龍茶や紅茶と同じものです。茶葉を乾燥・発酵させる過程の違いで味や香りの違いが生まれ、発酵度合いが進むにつれて緑茶→烏龍茶→紅茶などと分類されるようになります。
緑茶に含まれる栄養素
緑茶の代表的な栄養素と言えば「カテキン」が有名ですが、そのほかにも「アミノ酸」をはじめとした栄養素が豊富に含まれています。
カテキンは緑茶の苦み成分のひとつ。生活習慣病の予防や若々しい肌を保ちたい方にもおすすめです。アミノ酸の一種である「テアニン」は、リラックスや集中力のアップにも役立ちます。
そして緑茶には、コーヒーなどと同じように「カフェイン」も含まれます。眠気覚ましや老廃物の排出を助けるはたらきなどがあります。
そのほかにも「ビタミン」や「ミネラル」なども含まれ、健康に気をつけている方にも嬉しい飲み物ですね。
緑茶の美味しい楽しみ方は?
コーヒーの淹れ方は知っていても、緑茶の淹れ方についてはあまり深く考えたことがないという方も多いのではないでしょうか。筆者自身も緑茶に興味を持つまでは、ただお湯を注ぐだけ、と考えていました。しかし、種類や飲み方を知ると楽しみ方がグンと広がります。
正しい淹れ方を知って楽しむ
抑えておきたいポイントは、下記のとおりです。
・あらかじめ湯のみにお湯を注いでおく。1分後、そのお湯を茶葉の入った急須に移す。
・急須の中のお茶は、最後の1滴まで湯のみに注ぎきる。
恥ずかしながら筆者は、湯のみにお湯を注いでおく理由を「湯のみを温めるため。」と勘違いしていました。正しい理由は、緑茶のお湯の温度が高すぎると苦みが強くなるので、適温に冷ましておくためです。
また、急須のお茶をすべて注ぐことで、二煎目も美味しく飲むことができます。
急須や湯のみにこだわる
自宅に急須やマグカップを置いていないという方も多いかもしれませんね。最近ではスタイリッシュなデザインの急須がとても多く、湯のみと一緒につい集めたくなるものがたくさんありますよ。
先端が短くなっているような洗いやすいデザインのものもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
お菓子と合わせて楽しむ
緑茶と言えば、和菓子やスイーツなどのとの相性が抜群ですね。お菓子に合う緑茶、食後におすすめの緑茶など、シチュエーションによって茶葉の種類を使い分けてみるのもとても楽しいですよ。
緑茶専門店などではたくさんの種類に出会うことができ、飲み比べができるところもあります。
珈琲は飲めない方も多いですが緑茶は比較的苦手な方が少ないので、おもてなしのひとつとして常備しておくと喜ばれるかもしれません。
注意点
美味しいうえにまったりとした気分にしてくれる緑茶ですが、飲みすぎには注意する必要があります。
カフェインが含まれている
コーヒーや紅茶に含まれている印象が強いカフェインですが、実は緑茶にも含まれています。夜に飲みすぎると寝つきが悪くなる、トイレが近くなる、脱水症状が起こりやすくなる、などといった状態になる恐れがあります。
WHOが定める基準では1日10杯程度までなら問題がないとされています。しかし、飲む量だけでなくタイミングなどにも気をつけるようにしましょう。うまく取り入れられれば、集中力のアップや仕事中の気分転換などにも役立ちます。
歯の着色の恐れがある
もうひとつの注意点は、緑茶に含まれるポリフェノールの影響で、歯が黄ばみやすくなることがある点です。
緑茶を飲むときは水も一緒に、少しずつ飲むようにしましょう。また、夜に歯磨きをした後は飲まないようにするなど、ちょっとした工夫も有効です。
まとめ
身近な存在でありながら、意外に知られていないことの多い緑茶。
ティーバッグの緑茶も簡単で美味しいですが、たまには種類にこだわって、急須と湯のみで楽しんでみませんか?いつもよりもゆったりとした、リラックスタイムが過ごせるかもしれません。