世の中には、たくさんの「色」がありますね。洋服や寝具、キッチン雑貨など、身の周りの物を買うとき、たくさんある色の中からどのように選んでいますか?
その時々によって、選びがちな色が変わる方も多いのではないでしょうか。
色は好みやデザインだけでなく、わたしたちの心にも影響を与えます。気分を変えられることもあれば反対に、心の状態が色に表れることもあります。
筆者が通っていた学校では、色がもたらす効果についての授業がありました。その中でも印象的だった情報を交えながら、色と心の関係について解説します!
色で今のあなたがわかる?
色は気分に関係する?
そもそも、色は気分に関係するの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。色の効果や心への影響は色彩心理学と呼ばれ、科学的にも色が私たちの気持ちへ影響することが証明されています。
そのため、私たちが無意識に目にするあらゆる場面で、色が効果的に使われています。
身の周りの色の使用例
心理効果が身の周りのものに使われていることを説明するには、飲食店のロゴや看板などがとてもわかりやすいかもしれません。
食欲をそそる赤色は、ファストフードやレストランなどで多く使われます。
赤や黄色などの明るい色が視界の中にたくさんあると落ち着かない空間になりがちですが、うまく活用すれば長居を防ぐことができます。そのため、お客さんの回転率を上げることが重要なファストフード店にも多く使われています。
また、コーヒーショップなどではロゴに茶色や緑色が使われることが多く、落ち着いてゆったりと過ごせそう、という印象を与える目的があります。
それぞれの色が与える印象
自然と選ぶ色は、好みだけでなく気持ちも関係してくると紹介しました。そして反対に、なりたい自分へ近づくためにも色を利用することできます。
好みだけで選ぶのではなく、気分を明るくしたいときや落ち着きたいときなど、場面に合わせて色を選んでみましょう。ここでは10種類の色について、選びがちな人の心の状態と、期待できる心理効果を解説します。
赤色
赤と言えば情熱的なイメージですよね。やる気や意欲にみなぎっているときに選びがちな色です。ここぞというとき、パワーを発揮したいときに取り入れてみましょう。反対に、寝室や寝具などには向きません。
青色
青は知性を感じる色です。気づけば青ばかり身につけている人は、向上心や自立したい気持ちが高まっています。集中力を高めたいときには、仕事で使うアイテムに青を取り入れてみてもいいですね。
紫色
大人っぽい色として挙げられがちな紫色は、色気や憧れを表す色でもあります。精神的に成熟してきたときに、選びがちな方が多いようです。品のある大人を目指すときに、さりげなく取り入れてみるといいでしょう。
黄色
明るい色の代表である黄色は、見た人に希望や活力を与えます。黄色が気になるときは、元気で前向きになっているとき。
気分が沈みがちなときには、小物などに黄色を取り入れるようにしましょう。
緑色
緑を選びがちなときは、心のバランスを求めている状態。落ち着いた色である緑には、リラックス効果が期待できます。緊張しがちな場面で使う物には緑を取り入れてみましょう。自宅にも緑の物を置くことで、より安らぎを感じられる空間になります。
橙色
元気や癒しを求める方が選びがちなオレンジ。暖かく明るい印象で、良好な人間関係や楽しい雰囲気を表します。わいわい楽しく過ごしたい会場や、部屋の中にも多く取り入れてみましょう。
桃色
ピンクが気になるときは、幸福感や愛情が高まっているのかもしれません。かわいらしく、やさしい印象であるピンク色は、感情やホルモンバランスの安定を目指す方におすすめの色です。
灰色
落ち着いている色である反面、不安なども表れやすい色です。服装などに取り入れるときは、白やピンクなど、ほかの色と組み合わせるといいでしょう。
白色
白はとても清潔感があり、気持ちのリセットをしたいときにも選びがちな色です。職場のユニフォームとしても広く使われる白は、潔白できちんとした印象を与えます。新生活のスタートにもピッタリですね。
黒色
黒は高級感やカッコいい印象を与える反面、自分を強く見せたいときにも選びがちな色です。服装が黒一色になると威圧的な印象になってしまうので、白やほかの色とうまく組み合わせて取り入れましょう。
気分を変えたいときにはまず色から
それぞれの色の特徴や印象について紹介してきました。ここでは、求めるイメージごとの色の選び方について紹介します。同じ赤色でも、濃くて鮮やかな赤もあれば、黒の混ざったような深みのある赤もあります。色の選び方とともに、明るさの考え方も参考にしてみてくださいね。
気分を明るくしたいとき
気分を明るくしたいときには、黄色やオレンジなどの暖色を選ぶようにしましょう。健康的・活動的なイメージを求める場合はパキッとした鮮やかな色、癒しや優しいイメージにはパステルカラーのような、淡い色を取り入れてみましょう。
集中力を高めたいとき
ゆっくりと物事を考えるときや読書などの場面で集中力を高めるには、青色がおすすめです。水色や淡い青ではなく、暗め・深めの青を選ぶといいでしょう。
食べすぎを防ぎたいとき
健康維持やダイエットにも、色を取り入れると効果的です。筆者は実際に、食器類やスポーツウエアなどで色の心理効果を利用していました。
食欲を抑えて食べすぎを防ぐには青色!反対にオレンジや黄色などは食欲をそそるので、注意しましょう。
運動のやる気やパワーを引き出すには、赤色がおすすめ。代謝のアップや脂肪燃焼にも期待できます。
まとめ
色は知らず知らずのうちに、私たちの心に影響を与えます。
しかし色ごとのイメージを知っておけば、気分転換やなりたいイメージに近づくのに役立つでしょう。
服装を変えるのに抵抗のある方は、小物や雑貨など、小さなところから試してみてくださいね。