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【保険の基本】保険の種類や貯蓄との違い

△△保険、保険には入ったほうが良い、など日常でも見聞きする機会が多い「保険」という言葉。保険とはどのようなものなのでしょうか。

保険

保険とは?

保険とは、将来起こり得るかもしれない危険や病気に対し、予測される事故発生の確率に合った一定の保険料を加入者が公平に分担をする制度です。つまり、「もしも」の出来事に皆で経済的に備える、相互扶助の考えからできた仕組みといえます。

人生の中では様々なリスクが起こりえます。病気や災害により、いつ入院したりするか分かりません。危険に対し、いざというときに経済的に困らないように事前に備えることが重要です。保険はその備えの一つと言えます。

1.公営保険

保険者:国や自治体
公営保険の目的は、公共行政上の目的を達成することです。保険料は加入者の所得や所属する会社により、保険料が変わります。
公営保険は以下の2種類に分類することができます。

社会保険

社会政策・社会福祉として行われます。例として、国民健康保険、雇用保険、国民年金、船員保険などがあります。社会保険は、国民生活を安定させることが目的です。会社勤めをしている場合は、公営保険の保険料は給与天引きとなることがほとんどです。給与明細を見ると、保険料をいくら払っているか確認することができます。これらの保険は加入が義務付けられており、脱退することはできません。

産業保険

経済政策として行われます。例として、農業保険、漁船保険、輸出保険、漁業保険などがあります。産業保険は、日本の産業を安定させることが目的の公営保険です。民間の保険会社では引受のできない、膨大な損害額の保険事故に対する保険です。

2.民間保険

保険者:民間の保険会社

民間保険は、名前の通り、民間の保険会社が販売している保険です。民間保険は、加入者が加入保険の種類や保険料などを選択して加入を決めます。

民間保険は3つに分類することができます。

第1分野

人の生死に関して保険金が支払われる生命保険。例として、定期保険、個人年金保険、養老保険、終身保険などがあります。

第2分野

偶然の事故による損害に保険金が支払われる損害保険。例として、自動車保険、火災保険、賠償責任保険、海上保険などがあります。

第3分野

生命保険と損害保険の中間に位置する保険。例として、医療保険、がん保険、傷害保険、介護保険などがあります。

保険と貯蓄の違いとは?

保険と貯蓄、よく比較される両者ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

貯蓄・・・金融機関等に金銭を預け、突然の出来事・予測できる出来事両者に備える一般的な方法です。

保険・・・契約が成立したときから、突然の出来事や万が一のときに、契約した保険金額を受け取ることができます。

図で表すと、貯蓄は三角、保険は四角、と言われています。

メリット・デメリットを考えてみよう

メリット デメリット
貯蓄

 

 

・貯蓄金はいつでも使用可能

・使用目的をいつでも変えることができる

・多額の費用が必要なリスクに遭遇した場合、全額補償できない場合も。

・目標金額になるまで時間がかかる。

保険

 

 

・1ヶ月あたりの支払金額は少ない

・保険に加入した時点で、必要金額を用意できている。

・金銭的な都合により解約した場合、それまでに支払った保険料は原則戻ってこない。解約返戻金がある場合は除く。

・目的外への利用は原則不可。

まとめ

日常でよく聞く「保険」の基本について見ていきました。経済的リスクは誰にでも起こり得る出来事です。保険は、貯蓄が多くあり、余裕のある方には必要のないものかもしれませんが、そのような方は多くないと思います。

個人個人のライフプラン、考え方により、保険の必要性も変わってきます。貯蓄とのバランスを考えて加入すると良いでしょう。

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