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〈生命共済と生命保険〉何が違う?

生命共済と生命保険って同じなの?

保険について調べていると、「生命共済」と「生命保険」という言葉を見かけると思います。

生命共済と生命保険

生命共済と生命保険は、どちらも病気や怪我による入院費や治療費、また死亡まで保障する商品です。
生命共済は「共済」、生命保険は「保険」と呼ばれます。また、同様に生命保険では「保険料」、「保険金」、「配当金」という言葉を使いますが、共済制度では「共済掛け金」、「共済金」、「割戻金」と言われます。

制度上の大きな違いはカテゴライズにあり、「生命共済」は共済事業、「生命保険」は営利事業という風に分けられています。

生命共済

共済制度にはいろいろな種類があります。

●こくみん共済:全労済

●JA共済:JA共済(農協)

●コープ共済(CO・OP共済):日本コープ共済生活協同組合連合会

●都民共済・県民共済・道民共済・府民共済:都道府県民共済グループ

●市民共済・町民共済:市町村

このようにたくさんの共済制度があります。
なかでも「こくみん共済」の加入件数は3,200万件超え、続いて「コープ共済(CO・OP共済)」は約580万件、「JA共済」は約4,000万件以上と人気のある商品といえます。
共済制度は組合員以外加入することは出来ません。原則としてある特定の条件を満たした人を対象としています。

共済のメリットは掛け金のお手頃さです。共済制度は「相互扶助の精神にのっとった組合員の助け合い」で成り立っている制度です。
非営利事業ですので、掛け金は低めの傾向にあります。その点、生命保険会社は営利を目的としている株式会社が主流となっており、共済と比較すると保険料が高めの傾向にあります。

ネット保険:インターネットのみで取り扱われている「ネット生命保険」の場合は、人件費や事務コストなどが押さえられているので、保険料はお得に設定されている場合があります。

共済はパッケージ商品になっているので、保障設定の自由度が低いということがデメリットです。

生命保険

生命保険は、営利会社である民間の保険会社によって運営されており、金融庁が監督官庁で、保険業法という法律のもとに成り立っている制度です。
日本国内に居住してれば、原則として誰でも生命保険に加入することが出来ます

生命保険の場合、契約者が比較的自由に保障内容を選び設定することが出来ます。自分で選ぶことができるので、不要と思う保障内容は外すこともできます。

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共済と保険どちらが向いている?

共済、保険ともに死亡や医療などのリスクに備えることができる商品です。両方入ることも出来ますので「どちらかを必ず選ばなければならない」というわけではありません。

共済に向いている人

○子供が独立した、または居ないので保障が少なくてもよい

○経済的な余裕がない

○すでに加入している保険にプラスして共済に入りたい

○事故による通院や後遺障害に対する保障を必ず付けたい

保険に向いている人

○一生涯の保障を希望している

○保険に貯蓄性をもたせたい

○ライフスタイルに合わせてカスタマイズしたい

○大きな保障が必要

共済制度と生命保険まとめ

「生命共済」と「生命保険」は、両者とも病気やケガよる治療費や入院費、死亡保障までを補償する商品ですが、商品を運営する母体が異なります。

生命保険は、営利会社である民間の保険会社によって運営され、金融庁による監督を受けています。生命共済は、JAや生協などの非営利団体によって運営されており、加入者みんなで困っている人を助けるという考え方のため、利益を求めているわけではありません。

また、生命保険の場合は、契約者が比較的自由に補償内容を設定することができます。一生涯保障が続く終身保険と保障期間が限定されている定期保険があり、自身の都合に合わせて選ぶことが可能です。不要だと思う補償内容は外したりと個々でカスタマイズすることができるのが有利な点だと言えるでしょう。

一方、生命共済の場合は個々で補償内容を設定することができませんので、補償内容が軽めであることが多いです。そのため共済は掛金が低額であることが多いですが、より手厚い補償を求めるのであれば保険をおすすめします。

共済制度、生命保険とともにメリット・デメリットがあります。共済制度と生命保険の併用もできます。単に保険料や掛金など金銭的な面のみを見るのではなく、自分のライフスタイルにあったものを選ぶことが重要です。

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